いざという時の知恵袋!ビニール袋でご飯を炊く方法
非常時や災害時には水道ガス電気などのライフラインが途絶えてしまうことがあります。今回はそのような時に、ビニール袋を使ったお米の炊き方を紹介します。
- 電気が止まって炊飯器が使えない
- お米を炊くのに適した鍋がない
- アウトドアなどで荷物を極力減らしたい
このような時に知っておくと便利だと思います。
ビニール袋を使ってご飯を炊く
農林水産省が発表している食料品備蓄ガイドには「いざという時のポリ袋調理(ごはん)」という項目があります。
こちらにはこのように書かれていいます。
1、ポリ袋(料理用の厚手のものが望ましい)に、米1/2合と水105mlを入れます。
2、ポリ袋の中の空気を抜き、輪ゴム等でビニール袋をきつく縛ります。
3、沸騰したお湯の中に沈めて、30分ほど茹でれば、完成。
思ったより簡単そうです。ということで実際にビニール袋でご飯を炊いてみました。
まずビニール袋を2枚用意します
家にジップロックがなかったので、100円ショップで買ったビニール袋を2重にしました。途中で破けると大変なので、ジップロックではなく、普通のビニール袋で行う場合は2重にしておいた方が無難です。
お米と水を入れる
今回は備蓄ガイドに書かれている通り、半合炊きです。米1/2合と水105mlを入れました。(1合炊きの場合は米1合に水180~200ml程度)水の量は米の量と同じか、少し多いぐらいがちょうど良いです。
今回は非常時を想定していますので、米を洗っていません。まぁそもそも無洗米なので洗う必要はないのですが。ちなみに普通のお米の場合でも、洗わずに1時間程度浸水をしてあげることで、ぬか臭さはあまり感じなくなります。水が貴重な時に知っておくといい雑学です。
ビニール袋の中の空気を抜いて、口を縛る
中の空気は極力抜いた方が、均一に火が通りやすくなります。真空調理法と同じですね。
上手く空気を抜くコツは、米の入った袋を水に沈めた状態で縛ることです。水の中に袋を入れることで、水圧の力で中の空気が抜けます。この時、袋の口まで沈めないように気を付けてくださいね。
浸水後、30分程度、茹でる
あとは30分~1時間程度浸水させ、その後約30分茹でれば完成です。
火加減は一度沸騰させれば弱火で十分です。また、鍋の蓋をしておけば、中の水も減りにくく、目を離していても空焚きになるようなことはないでしょう。
この時一緒にレトルトカレーや缶詰など、一緒に温めるとガスや水を節約できるのでオススメです。
30分、茹でた様子
そして、これが30分間茹でた状態のお米。普通に出来上がってました。欠点としては袋の内側にお米が結構ついてしまって食べにくいことです。袋ごとおにぎりにしてみると綺麗にまとまりそうですが。
今回はたまたまカレーを作っていたので、お皿に盛りつけてカレーにしました。非常時にはわざわざお皿に盛らなくても、袋のまま食べてもいいと思います。洗い物も減りますしね。
まとめ
ということで、電気が止まったりお米を炊く用の鍋がない時のための、ちょっとした豆知識です。けっこう手順は少なく簡単なので失敗はしないと思いますが、好みの固さもあるでしょうから、一度通常時に試してみることをオススメします。
また、電気もガスも使えないというときは、少量の水だけでご飯が食べられるアルファ米がオススメです。詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。